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足立美術館を訪ねて

金曜日, 12月 28th, 2018

2018年11月下旬、念願の足立美術館を訪ねることができました。
念願と申しますのは、新潟で生業としております私にとって山陰地方には距離的にも機会としても中々計画できないということ。第二は、60歳で2007年創業後、この美術館の存在を知ったわけですが、よく聴講していた庭植物に携わる講師からも『エクステリア業者として絶対見ておくべき所』と聞いていたこと。三つ目は、大好きな美術館と庭園が同時に造られているということでした。
今まで社員旅行は、比較的業務に支障をきたさない冬場に催行しておりましたが、慰安だけでなく仕事や趣味にも合致する欲張った目的を達成するには?と初めて紅葉の11月に実施することにしたのです。


紅葉の足立美術館に到着

 

近年訪日観光客急増の中、アメリカ人の人気№1庭園との情報もあり、丁度紅葉と天候に恵まれ、日本の四季の魅力を充分に堪能する旅となりました。
館内では、所蔵の中心である横山大観作品と他の日本画巨匠が同じ主題で描いた作品を2点比較展示の企画があり、水彩画しかやらない私にとっても画家の個性の違いを知る事ができました。
庭園は、借景を上手く採り入れ、山河を見立てとする伝統的な日本庭園ですが、現代美・季節の移ろいの設計は期待どおりでした。更に落ち葉一つない光景は職員さんの毎日の管理(手入れ)で見事さの演出が増幅されていると実感いたしました。
美術館内部の様々な形をした窓が額縁としての景色採り入れは、正に生掛けとなり、最近は住宅新築でもお薦めしている手法です。庭を実際に歩ける部分が少ないのは残念ですが、来館者の多さからの維持管理上やむをえないようです。


季節で変わる生きている窓掛け軸

 


山々の借景も庭園を壮大に演出

現地解説で知ったのですが、創設者足立全康氏がこの地の普通の農家に生まれ、明治の後半から戦後まで激動した世の中で地元⇔大阪での様々な事業の挫折と成功、奮闘の末、71歳にして生誕の地に画期的な庭園と美術館を創設した事や開館後少ない来館者に悩んだ末、今や日本の代表的美術館に評価されている事については、深い人生のロマンと尊敬の念をもちました。
せっかくの旅行コースでもあり、お客様とよりご縁が結ばれるよう出雲大社参拝、日本初の民間美術館倉敷大原美術館、日本三大庭園岡山後楽園、世界遺産姫路城にも寄り、一同明日からエクステリア業務のヒントにもなる有意義な旅行でした。

石川正彦