北海道ガーデン街道の旅 1

 

北海道ガーデン街道とは、大雪~富良野~十勝を結ぶ約250kmの街道に独自の気候や景観を生かし、宿根草を主役とした野趣溢れる美しい8つのガーデンを見れる観光ルートです。
実は、お客様から「北海道、風のガーデンのような自分で育てる宿根草中心の庭を作りたい!ついては、その舞台となる約60坪のスペースをプロでないとできない部分の設計提案・施工をお願いしたい」とのご要望仕事を通じ、この観光ルートを知りました。

2008年、倉本聡脚本のテレビドラマ「風のガーデン」が舞台となって以来、この地域の庭人気は急速に認知されました。
一般観光で著名な富良野のラベンダー畑の景色とは一味違う街道に展開する8つの庭を最高の季節に訪れることができたのは、環境を活かす庭づくりのヒントにもなり、感動の旅となりました。
ご来店のお客様と新しい価値観をまた共有できそう!と私の紀行をご紹介いたします。

________________________________ 石川正彦 記

 


 

 

 

 

 

 

 

 

出航後粟島沖を通過
少しでも安く!と2019年7月10日新潟港発、翌朝小樽港着のカーフェリー利用。
帰りは苫小牧から秋田港経由20時間の船旅、道内は500kmのバスツアー、さすがに老体にはきつかった。
でもまた行きたいガーデン街道でした。

 

 

 

 

 

① 大雪 森のガーデン(上川郡上川町)
最初の訪問地、大雪山系標高650mに位置するガーデンです。
シーズン毎に表情が変わる草花の「森の花園」と起伏あるこの地に生き続けた自然の樹木や草花で造りあげた「森の迎賓館」ゾーンからなります。
時間的に行けませんでしたが、近年、広いスペースの「遊びの森」ゾーンもプラスされたそうです。

 

園路沿いに各種ギボウシのボーダー使いは新鮮でした。

 

 

 

 

 

園内のガーデングッズ販売とカフェ

 

 

 

 

 

 

アリウム(球根、別名ハナネギ)が浮かぶように園路を彩る

 

 

 


 

木漏れ日とオーニングの雰囲気が絶妙

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

② 上野ファーム(旭川市)

内陸であるこの地域は、夏は30℃を超え冬は-20℃と実に50℃以上の気温差があり、雪も多い厳しい気候。
上野ファームの庭は、英国式を学びながらも北海道らしさを大切にしたガーデンスタイルです。
開花期を違えた宿根草中心の庭ですが、新潟市のシンボルツリー、ヤナギを配した向こうにノーム(妖精)が住む庭や当店にもあるスモークツリーとカラフルな宿根草の調和が印象的でした。

上野ファームのオーナーガーデナーの上野砂由紀さんは、米作農家の娘さん。アパレル会社勤務時代、イギリスのガーデニング研修を知り、その体験がこの業界に就くキッカケだったそうです。帰国して2001年から一般開放し、倉本聡脚本のドラマ「風のガーデン」の舞台となる庭づくりにも携わり、現在第一人者として活躍しております。この業界は社会経験をしてから何かのキッカケで入る人が意外と多いですね。「好きこそものの上手なれ」の世界ですね。

 

ヤナギとギボウシ(ホスタ)は新潟でもおなじみ

 

 

 

 

 

 

当店でもよくお薦めするスモークツリー、庭観賞が短い北海道では葉色変化が面白い

 

 

 

 

 

 

 

③ 風のガーデン(富良野市)

テレビドラマ「風のガーデン」は、東京・大病院の著名な医師(中井貴一主演)が様々な人生体験の後、自身の死を前に絶縁していた家族の元(富良野)へ帰ろうとする人間ドラマだが、その登場人物の違和感のない風景に溶け込む空気感や広大な自然映像作成のため、2年がかりで造成して作った舞台がこのガーデンのスタート。
宿根草を中心とした花々が次々に移り咲き、ドラマに使用したグリーンハウスも残されている。
家族が育てた庭と設定されたこの風景は、今なお癒しの風景としての見どころとなり富良野プリンスホテルの庭ともなっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドラマの中で使用されたグリーンハウスとその内部。北海道版イングリッシュガーデン。

 

 

風のガーデン入口

 

 

 

 

 

倉本聡の人気ドラマは、「北の国から」が始まりですが、共通するテーマは、誰もがもつ故郷で生き続ける家族の姿への郷愁や風景が多忙な現代人に気づきを与えるストーリーです。その舞台を従来の日本庭園とは違う庭としてとらへ、自然浴の魅力へと導いてくれます。ガーデン街道の8つの庭は、全てそんな背景を感じさせました。